桜庭一樹の本は当たり外れが大きいけれど、これはすごく面白かった。お風呂で読んでのぼせた。
製鉄業を営む旧家赤朽葉家の女三代記。やっぱりひとりめの女、万葉のパートが面白い。
すべて読み終わっていちばん印象に残るのは豊寿さん。いちばん濃く強いキャラクターとして描かれた毛毬*1には興味を持てず、その兄の泪ばかりを追ってしまった。
あと3人めの女の瞳子のところでは、ユタカくんの気持ちがすごくわかった。
あとこの人の本で面白かったのは『青少年のための読書クラブ』。女子校ものって好き。
会社の人の息子さんの通い始めた高校の「推薦図書リスト」に載っていた『荒野』も気になる。