『ザ・ロード』


コーマック・マッカーシー原作の『ザ・ロード』の映画版。のDVDを買ったので夜中に観た。映画も初日に観にいったなあ。もう1年経つなんてびっくりだ。『血と暴力の国』*1とかが有名な作家で、読みにくいと感じる人も多いのかもしれない。でも好きな本で、好きな作品が映画やドラマになると大抵ぼろくそに言ったりする私だけど、これだけは別。勿論ヴィゴが中学生のときからいちばん大好きな俳優だってこともあるし、この人が出るならおかしなことにはならないだろうと信頼してもいたけれど。*2


謎の天変地異によって世界は疾うに終わっている。ほとんどすべての動植物が死に絶え、文明も消滅。太陽は昇らないし、日に日に寒くなる。そんな世界に残された父子が一縷の希望を懸けて、ひたすら南を目指して歩いていく話。生き残ったわずかな人々が互いを食らい、奪い、殺すという悲惨な状況の中でも、父は自分たちは「善きもの」だと、そうあり続けろと子どもに言う。
そういう話だからヘビーだし、暗い。でもすすめたい。

*1:映画だとハビエル・バルデムの『ノーカントリー』←ちょうこわい。

*2:だってロード・オブ・サ・リングだってよかったじゃない?