『冷たい校舎の時は止まる』

冷たい校舎の時は止まる  (下) (講談社ノベルス)冷たい校舎の時は止まる (中) (講談社ノベルズ)冷たい校舎の時は止まる (上) (講談社ノベルズ)
あまり評判はよくないみたいだけど、と薦められた(笑)本。確かに批判したい人が突きたいポイントはここなんだろうなーっていうのも少しわかったけど、私はすごく面白く読めた。高校生の、こういうところを、この人は何故こんなにちゃんと覚えてるんだろう。大人びた友人や大人には「あんなことで」「そんなことで」と言われてしまいそうな、でも彼らにとっては大きなことだっていう、そういうことが。私も思春期ならではの悩みとか、人間関係とか、いろいろあったはずなのに、思い返すと全然思い出せない。特に中学とか。*1でもこの著者は覚えてる。
ミステリは普段そんなに読まないけど、おもしろかったなあ。この人の本は初めて読んだけど、他の本も図書館で予約してみた。ぐいぐい読んじゃって、最後で「おー」ってなって。今はもいっかい最初から読み返しているところ。「これきっと後で関係あるんだろうな」って思ってたものも、気づけていなかった伏線も、無粋かもしれないけど二回目なら見える。


ところでこの本を見つけた経緯。掃除をしていて大学のときのいろいろノートに、「冷たい校舎の時は止まる」って書いてあったのを見つけた。これ書名かなーと思って検索し、図書館で予約して借りてみた。たしか「最近面白かった本教えてー」とか言って誰かに聞いたんだろうけど、それが誰か思い出せない。気に入ったので読んだよって言いたいんだけどなー。

*1:当時はやなこともあっても楽しいこともあったし、その頃からの友達は今でも大好きでよく会うけど、具体的なことになるとびっくりするくらい覚えてない。この間も同じ小・中の幼馴染で飲みに行ったけど、覚えてなさ過ぎてあきれられた。