悩め

「悩み相談されないんです」という悩みと「悩み相談をしないんです」という悩み。さみしいのだ。


学生時代からの友達でしょっちゅう集まる中、例えばそのうちのひとりの近況について、恋愛について、ややシリアスな状況について、私だけが知らない。ちょっとショック。でも割とあること。
それで、はたと思い当たる。私は友達にあまり悩み相談されたことない。悩んでいるらしいよ、とかそれを聞いたんだ、とかは耳に入ってくるけど、そういう場にいたことがない。確かに聞いても私へたくそだろうなあと思う。

やだな、対人関係で悶々とするとか、中学生以来だ。それ以降は私が好きなら関係ない―究極、彼らの気持ちがどうであっても、「私が」「彼らを」好きで、真摯ならそれでいいくらいに思ってきた。例えば秘密を話してくれなかったとしたって、それは私がそういう相手じゃないだけのこと。
でもこれって「結局は誰のことも好きじゃないのだろう」と取られるような、中途半端な博愛主義なのかな。*1



そう考えると、私って逆もないなと気づいた。悩み相談とか愚痴聞いてもらったりとか、ない。あったとしても「こんなことがあったの、ひどいよねー」って話題のひとつになる程度の、もう完結したことだけ。
だって恥ずかしいし。人が人に悩み相談をすることはそう思わないけど、私は自分がそうすることが恥ずかしい。途方に暮れたときに泣きつく相手なんていない。容れてくれる人なんていない。誰を想定しても恥ずかしいってなってできない。


勿論これが直結して「悩み相談をしないから、されない」とかじゃないと思うけど、でも理由と言うか、原因のひとつだよなあ。だから私は落ち込んでも悩んでも、誰にも言えず知られずに、ひとり鬱々とするだけ。腐食していくだけ。


そういえば、前に大学の友達に「会おうぜー」って言われたときも、ちょうど懸けていた試験がダメで落ち込んでいた時期だった。「いつがいい?」って話になったのに、「今は(心が)元気じゃないから会いたくない。来月こっちから連絡する」って言ったんだった。
何考えてんだかわからない、just have funなだけに見えるような人に、相談なんかしない。*2
余裕ヅラしてその実、誰からも距離をとられてる。
結局はそういうことだ。
友情と恋愛は一緒のことで、恋愛は友情のもっと狭くて深いののことを言うのだから、私が何年も誰のことも好きにならないのは、当然っちゃ当然だ。

*1:いや私って自分と身内(家族に限らず血縁も関係なく)に甘くそれ以外には手厳しいというなかなか最低な性格をしてるんだけど。そう思ってたんだけど。

*2:勿論自分は弱音を吐かず頼られる人もいるけど。