他人の恋

大学生男子がうちに遊びに来た。というか本当は外でお昼を食べる約束をしていたのだけれど、私がどうも体調が悪かったので、都会からわざわざ来てもらってしまった。しかもお土産は榮太郎。いひひ嬉しい。


この友人は稀有なことに夏に私を好きだと言ってくれた子だ。なんと平成生まれ。ひゃー。なので自分の友達にこの人の話をするときには「平成がさ」という呼び方になっている。それでまあいろいろあって彼とは友人に落ち着き、結句それでよかったのだなあと思う。特に年下の友人って少ないので嬉しい。「こうなってよかった」と言ったら、彼も「つき合うどーのでいつまでもごちゃごちゃしないで早めに見切ってよかった」「家に呼ぶ友人になれたことのほうが嬉しいかも」と。私が本当に家を知らせないことを知ってるからね。
そんな彼は今、同い年のバイト先の女の子に恋をしていて、主にその話ばかりをしていた。私の周りの男の子は自分の恋についてあまり語りたがらない人が多いので、すごく面白かった。面白いとか言ったら不謹慎なのかもしれないけど、でも実際面白い。それを聞きながら彼の言葉でほほう、と思ったものを書きとめたり。相手の女の子を私は勿論知らないので、彼の眼を通した彼女、しか見えないっていうのもまた面白かった。