『彩乃ちゃんのお告げ』

彩乃ちゃんのお告げ
教主様である小学5年生の彩乃ちゃんと、彼女を一時的に預かることになった人たちの物語。真面目で礼儀正しい、でも普通の小学生の彩乃ちゃんには不思議な力がある。『夜散歩』ではOLの女の人、『石階段』では高3の男の子、『夏散歩』では同じ小5の女の子と出会う。


浅いと言ってしまうこともできるだろうけど、優しい本でわりと好きだった。この著者も食わず嫌いしていた人なので、もう少し別のものも読んでみようかなと思う。
いちばん好きだったのは『石階段』で、主人公?の辻村くんがとてもいい。あと『夜散歩』で化粧品に興味津々の彩乃ちゃんが可愛かった。お別れのプレゼントに何が欲しいって聞かれて、シャネルのヴェルニを挙げるの。OLの女の人は買ったばかりの新色で、え…ってなるけど、あげる。それでそのあと、あげてよかったと思う。そういうところ。