『室の梅』

室の梅―おろく医者覚え帖
またまた宇江佐真理。おろく医者と呼ばれる、いわゆる検視官の美馬正哲と、その妻で産婆のお杏。捕物帳なんだけど、というよりは夫婦の物語にプラス捕物って感じ。もちろんフィクションだけど、でも面白かったし、この設定がいいなー。正哲は容貌魁偉、お杏は若くてキュート。それに検視より何より、ふたりのラブラブ(古)っぷりがもうフィクションなんじゃないのか。
正哲が数ヶ月江戸を離れることになって、その間に彼が置いてった「おろく速見帳」を助けに夫の代わりと勤めようとするお杏、の章が好き。