2011-01-01から1年間の記事一覧

『戸村飯店青春100連発』

この人の本は数冊読んでぴんと来なかった。読みやすいしYAとしてもいろいろな意味で「手頃」だなと思ってた。でもこれは当たり。ジャストミートって感じで、私にはすごくはまってしまった。大阪の下町にある中華料理屋が戸村飯店。ここの家のヘイスケとコウ…

『涙堂 琴女癸酉日記』

またまた宇江佐真理。この人の本の中でも、かなっり地味な本なんだと思うんだけど、結構好きだ。主人公の琴が、他の本の登場人物に比べてよくも悪くも地味で、平凡。息子のこととなるとヒステリックだったりする。でもすごく愛らしい人だと思う。宇江佐真理…

他人の恋

大学生男子がうちに遊びに来た。というか本当は外でお昼を食べる約束をしていたのだけれど、私がどうも体調が悪かったので、都会からわざわざ来てもらってしまった。しかもお土産は榮太郎。いひひ嬉しい。

『&』1巻

まだ1巻だからこれから物語が動いていく感じだけど、これは期待大。26年間彼氏のできたことのない女の子が、メディカルクラークとネイリストのダブルワークをする話。でもなんだかサプリとかと違って、仕事より恋がメインぽい。そして西飼先生が気になる。海…

『キス』

長く離れて生きていた父と娘が再会し、恋に落ちてしまったノンフィクション。静かで激しい話。でもどちらかというと母との話をすごく語っていた。痛い本。父は神父で、主人公の母と別れたあとにできた家族と暮らしているんだけれど、娘を愛するようになって…

『荒野』

すごく面白かった。小説家の父と華やかな友人を持つ鎌倉の山野内荒野という女の子、の12歳から16歳までの物語。すごくリアルだ。中学生くらいの女の子に本当にすごく肉薄した物語。わかるわ懐かしい、でも決して戻りたいとは思わないと改めて実感する。私は…

『神去なあなあ日常』

面白かった。前に読んだ『漁師志願』にも少し似てるかな。お話云々も面白いんだけど、林業についての知識がいろいろ詰まっていて、そこに夢中になった。あと48年に1度の大祭のところはもう、圧巻。 この中に、「ヨキ*1が町で生まれ、山の仕事を知らずに育っ…

会社のこと。

いまの会社3年めで、うちの部署には何人かのパートさんがいるんだけど、これがまた難しい…。

『菊池亜希子 おしゃれのはなし。 ずっと変わらず好きなもの』

はー可愛い。 大好きなモデルさん。下手なファッション雑誌よりよほど読み返してるし、きっと長く見返すと思う。 はー可愛い。

『告白』

読んだのは映画化が決まった頃だったけど、つい最近やっと映画のほうを観たのと、会社の人たちと話題になったから。いやしかしこれがデビュー作ってすごいよね。 話題になったのは、誰がいちばんこわいか。なんか『悪人』のときもそういう話したな。最初は少…

『虚ろ舟』

この人の著作はすべて読んでいるし、大好きなんだけど、これはちょっと異色作。知りたいから読んだけれど、とても「ああ面白かった!」とは言えない本。『泣きの銀次』シリーズの3作目で、銀次ももう50歳。このシリーズは本と本の間でかなりの年月が経つので…

『家族の深淵』

好きな書き手です。この人の日本語が好き。作家ではないので書き手、と呼ぶけど、ギリシャ文学についても研究者といっていいくらい詳しい人だし、文章もいい。最近よく名前を聞くと思ったら、震災の影響なのですね。これは往診先のいろいろをつづったエッセ…

『星間商事株式会社社史編纂室』

OLの生活だってドラマティックだし波乱万丈だよっていうお話があってもいいな、と思っていたときに出会った本。でもサラリーマンの悲哀あるあるじゃなくて、社会人じゃないYA世代が読んでも面白いもの。そういうのがあるといいなと思ってたら、あった。すご…

『赤朽葉家の伝説』

桜庭一樹の本は当たり外れが大きいけれど、これはすごく面白かった。お風呂で読んでのぼせた。 製鉄業を営む旧家赤朽葉家の女三代記。やっぱりひとりめの女、万葉のパートが面白い。 すべて読み終わっていちばん印象に残るのは豊寿さん。いちばん濃く強いキ…